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その株に投資して大丈夫?バフェットに学ぶ企業分析で大切な9つのポイント

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メモを取る男性の手

2018年2月に株価調整。

その後、順調に株価上昇に転ずるかと思いきや、また下がってます。

下落相場のときって、なぜか全く業績に問題のない企業の株も下がるんですよね。不思議なことに。

 

で、このときこそが割安株を買う絶好のタイミングなわけです。

 

単純に割安になっている株を買って短期で儲けるより、業績がよくて、今後もその伸びていく会社の株を買って、長期的に大きく儲けたいですよね?

でも、そんな優良割安株をどうやって選べばいいのか…。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」で紹介されている企業分析の9つのポイントは、きっと優良割安を選ぶ助けになるはずです。

バフェットに学ぶ企業分析の9つのポイント

  1. 消費者独占力を持っているか?
  2. 事業内容を理解しているか?
  3. 商品・サービスは20年後も陳腐化しないか?
  4. コングロマリットか?
  5. EPS(一株あたり利益)は安定成長しているか?
  6. 安定的に高いROE(株主資本利益率)をあげているか?
  7. 強固な財務基盤を有しているか?
  8. 自社株買いに積極的か?
  9. 製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?

①消費者独占力を持っているか?

投資しようとしている企業は消費者独占力を持っているでしょうか?

消費者独占力のある企業とは、ブランド価値の高い企業、取り扱っている製品・サービスが独占企業のように強い市場支配力を持っている企業のことです。

たとえば、コカ・コーラやディズニー、マクドナルドのような企業ですね。

消費者独占力がある企業の場合、消費者は特定の商品やサービスをその企業から買うほかに選択肢がありません。

ですので、消費者独占力のある企業はいつでも値上げできる自由度があり、その結果収益性も高くなるというわけです。

逆に、消費者独占力のないコモディティ企業(付加価値の小さい製品やサービスを提供している企業)の場合、価格決定権は消費者にあります。

消費者側が、同じようないくつもの商品の中から一番安い商品を選べるわけです。

ですので、コモディティ企業が他のコモディティ企業に勝つためには、価格を下げるしかありません。

結果、コモディティ企業の収益性は低く、株価もそれに準じます。

コモディティ企業が長期的に成長するのは、消費者独占力のある企業と比べて極めて難しいわけです。

ですので、投資するなら消費者独占力のある企業に投資しましょう。

②事業内容を理解しているか?

投資しようとしている企業の事業内容を理解していますか?

何をしている企業なのか?

その企業は、競合比べて何に秀でていて、どのような消費者独占力があるのか?

小学生でも理解できるほど簡潔に説明できますか?

出来ないようであれば、自分の投資判断に自身を持って、10〜20年と保有し続けることは難しいでしょう。3〜5年すら保有できないかもしれません。

そもそも、何しているかよく分かっていない企業に投資するのは、ギャンブルと変わりません。

個人投資家・週末投資家は投資のプロではないので、隅から隅まで完璧に企業の事業内容を把握することは難しいとは思います。

しかし、最低限どんな事業内容で、どういった消費者独占力があるのか理解した上で投資するようにしましょう。

理解できなければ『難しすすぎる』企業なわけですから、自分の理解できる企業に投資するようにしましょう。

③製品・サービスは20年後も陳腐化しないか?

投資しようとしている企業の製品・サービスは、20年後も陳腐化しないですか?

たとえば、20年後も30年後も人間は水を飲まなければなりません。そうしないと生きていけませんから。

とすると、やっぱりコカ・コーラの飲料水商品(炭酸水や砂糖水以外もある)は20年後も30年後も陳腐化しないと言えますよね。

髭剃りも生きている限り続けていかなければなりません。ですので、ジレットやブラウンのひげ剃り関連商品も陳腐化しませんね。

一方、紙や文房具いった商品はどんどん電子化されていきます。

山下良則社長は23日の記者会見で、「想定以上に(書類を使わない)ペーパーレス化が進んだ」と説明した。

引用リコー、1936年の創業以来最大の赤字幅に | 読売新聞

20〜30年後はiPad等のタブレット端末を使うのが当たり前の世界になっている可能性があります。

長期保有を考えるのであれば、こういった商品・サービスの特性も考慮して投資先企業を選ぶようにしましょう。

④コングロマリットか?

たとえば大手タバコ会社のJTは、いくつもの会社を買収しています。JTはタバコ企業にみえて食品や製薬分野の商品も扱っている「コングロマリット企業(複合企業)」なわけです。

さて、こういうコングロマリット企業に投資する時には注意しなければなりません。

というのも、コモディティ企業の買収を繰り返した結果としてコングロマリット企業になっている場合、会社の規模が大きいだけで、根本的に弱い企業の集まりでしかありません。消費者独占力もなく、収益性も悪い会社と判断できます。

たとえば、バークシャー・ハサウェイ(ウォーレン・バフェットの会社)は、消費者独占力のある企業ばかりを買収していますので、さまざまな分野の商品に消費者独占力を持っている、収益性の高い会社と考えることが出来ます。

⑤EPS(一株あたり利益)は安定成長しているか?

EPSとは、企業の純利益を発行済み株式枚数で割った数字です。

一株あたり、その会社がいくら稼いでいるのかを表します。

経済新聞を読む男
株価指標まとめ(EPS・PER・BPS・PBR・CFPS・CFPR・ROA・ROE)

投資に興味がある方なら、「PER」や「PBR」といった株価指標を見聞きしたことがあると思います。 ただ、それらの"言葉"は知っていても、それが何を意味するのかまで知っている人は少ないのではないでしょう ...

 

EPSが順調に伸びているなら、順調に利益を伸ばしている企業と判断できます。

EPSが減っている企業の場合、今後10〜20年と保有する間に投資資産が減っていくことになります。

EPSが伸びている企業の株に投資するようにしましょう。

⑥安定的に高いROE(株主資本利益率)をあげているか?

ROEは、その企業の純利益を自己資本で割ることで算出します。

自己資本に対して、どれだけ利益を生み出しているかを表します。このROEの値が高いほど、効率的に利益を生み出している企業と考えられます。

標準的な企業の場合、ROEは8%程度といわれています。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術によると、バフェットはROE15%以上を基準として投資しているようです。

少なくともROE8%以上、理想としてはROE15%以上の株に投資するようにしましょう。

⑦強固な財務基盤を有しているか?

ビジネスは人です。そもそも人が動かしているものです。

ですので、どうしても事故が起こります。

こういった望まない事故が起こったとき、会社の業績は急激に下がります。しかも、突然に。最悪の場合には、長期間業績の低迷が続く場合もあります。

そういった不測の事態に十分対処できるだけの財務基盤があるかどうかは重要です。

あまりにも負債が多い企業の場合、不測の事態が起ったときに倒産…といった可能性もあります。

たとえば、負債が多くても十分なキャッシュフローを生み出している会社であれば、特に問題ないと判断することも可能です。

財務基盤がしっかりしている企業に投資するようにしましょう。

⑧自社株買いに積極的か?

投資しようとしている企業は、自社株買いに積極的でしょうか?

自社株買いが行われると、株主は新たにその会社の株を買わなくても、株の保有比率を上げることが出来ます

要するに、自社株買いに積極的に積極的な企業は、株主にとって大きなメリットがあるわけですね。

株価が上昇しなくても、追加資金を投入しなくても、自社株買いが行われれば自動的にお金が増えるわけです。

自社株買いに積極的な企業に投資しない手はあリません。

⑨製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?

インフレとは、モノの値段が上がることです。

たとえば、20年前の缶ジュースの値段は100円でした。今は120〜130円になっています。

このように、モノの値段は年々少しづつ上がっています。

世界の主な中央銀行では消費者物価指数(CPI)などの指数の前年比、2%などを政策目標とする「インフレ目標」が採用されています。

引用最近耳にする、物価水準目標とは? | ピクテ投信投資顧問株式会社

このインフレ率に伴って商品価格を上げることができれば、利益は減りません。

しかし、インフレ率に伴って商品価格を上げることが出来ない場合、インフレによって原材料の価格が上がっていますから、利益は減ってしまいます。

ですので、投資しようとしている企業の商品が、インフレ率に伴って価格を上げられるかどうかは重要です。

もし、価格を上げられない企業の場合、消費者独占力のないコモディティ企業の可能性があります。

そういう会社には投資しないようにしましょう。

まとめ

  1. 消費者独占力を持っているか?
  2. 事業内容を理解しているか?
  3. 商品・サービスは20年後も陳腐化しないか?
  4. コングロマリットか?
  5. EPS(一株あたり利益)は安定成長しているか?
  6. 安定的に高いROE(株主資本利益率)をあげているか?
  7. 強固な財務基盤を有しているか?
  8. 自社株買いに積極的か?
  9. 製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか?

優良割安株に投資する際のチェックシートとして、上記9のポイントを使うと効果的かと思います。

投資できるお金は限られているけど、投資したい企業がいくつもあるという場合、上記のチェックシートで投資対象銘柄を少数に絞り、集中投資する。

というのもいい方法ですね。

▼さらに詳しい企業文政方法については、「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」で詳しく解説されています。

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