高配当ETFで人気の高い「iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)」がベンチマークしている、『モーニングスター配当フォーカス指数』について調べてみました。
目次
モーニングスター配当フォーカス指数とは?
モーニングスター配当フォーカス指数について検索してみると、以下のPDFが見つかりました。
このPDFが、モーニングスター配当フォーカス指数について最も詳しく解説している資料だと思います。
参考Morningstar-Dividend-Yield-Focus-IndexJapanese.pdf
PDFの内容を要約すると、以下のようになります。
モーニングスター配当フォーカス指数は、質の高い米国企業で構成されている
モーニングスター配当フォーカス指数は、財務の健全性が高く、同時に、持続的に平均以上の配当を支払うことのできる、質の高い75の米国企業で構成されているようです。
「質の高さ」は、2つの基準を満たすかどうかで判断されています。
①ビジネスに堀はあるか?②デフォルトしないか?
企業の質の高さは、「モーニングスター・エコノミック・モート評価」と「モーニングスター・デフォルト懸念スコア」で評価されます。
モーニングスター・エコノミック・モート評価では、ビジネスの独自性と持続的な競争力が評価されます。いわゆる、ビジネスに「堀(競合企業が簡単に入ってこれないモノ)」があるかどうかってことですね。
モーニングスター・デフォルト懸念スコアは、その名の通りデフォルトの危険性が評価されます。
このモーニングスター・エコノミック・モート評価と、モーニングスター・デフォルト懸念スコアで優良と認められた企業の中から75企業が選別されて、モーニングスター配当フォーカス指数が構成されます。
「すごい!質がよくて、独自性があって、倒産しない、高配当企業で構成されてるなんて!」
と…、いい印象を抱いてしまいがちですが、凄く気になる点があります。
年4回もリバランスする…
モーニングスター配当フォーカス指数は、年4回リバランスします。さらに、指数構成銘柄も年4回見直すようです。
HDVの売買回転率が高いのも、この辺に原因がありそうです。
結論
見直しすぎ。
個人的には、そう思います。
例えば、モーニングスター配当フォーカス指数に組み入れられていた企業に何か大きな問題が起こったとします。その問題を解決するのに1年以上かかるとします。
企業文化は何も変わっていません。いつも通り改善し、問題発生前より良くなろうと努力します。質がいい企業なわけですからね。
でも、モーニングスター配当フォーカス指数から排除される可能性があるわけでしょ?そして、問題解決後にまた組み入れられる可能性があるわけでしょ?
指数って…、そんな節操ないものなんですかね。詳しくないのでよく分かりませんが。
モーニングスター配当フォーカス指数は、非常に癖のある指数という印象です。