ETFで資産運用したいという方のために、ETF投資におすすめの証券会社を紹介します。
本記事で紹介している証券会社は、他のどの証券会社よりも取扱銘柄数が多く、手数料が安い証券会社になります。
あえて本記事で紹介していない証券会社を選ぶ必要はありません。(もちろん、選んでもいいですが、そうする意味がわからない…)
特に投資経験の浅い投資初心者の方は、本記事で紹介している証券会社で口座開設するのをおすすめします。
他の証券会社を選ぶより断然お得に、効率的に資産形成できます。
それでは早速、ETFの仕組みをさらっとおさらいした後、ETF投資におすすめの証券会社を紹介していきます。
目次
ETFは個別株と同じ扱い
ETFは株式市場に上場していますので、個別株と同じものとして扱われます。
ですので、ETFと個別株では売買手数料が違うとか、取引時間が違うとか、そういったことはありません。
ETF=個別株の一種と考えて問題ありません。
国内ETFはどの証券会社でも差はない
もしあなたが国内ETFに投資する場合、特に証券会社を選ぶ必要はありません。
というのも、国内ETFの場合、特定の証券会社でしかできないETFというものは存在しないからです。
基本的に、どの証券会社を使っても、日本の株式市場に上場している国内ETFに投資することが出来ます。
ただ、国内ETFに加えて海外ETFにも投資する場合は注意が必要です。
なぜなら、海外ETFの場合、特定の証券会社でしか扱っていない銘柄があるからです。
海外ETFは証券会社によって差がある
たとえば、米国株を扱っていない証券会社の場合、米国市場に上場しているETFに投資することは出来ません。
同じように、中国株を扱っていない証券会社の場合、中国の株式市場に上場しているETFには投資できません。
また、米国株を扱っている証券会社の中でも、一方の証券会社では取り扱っているけど、もう一方の証券会社では取り扱っていないETFがあったりします。
ですので、海外ETFに投資する場合は、どの証券会社を選ぶかが非常に重要になってきます。
ETF投資におすすめの証券会社の選び方
たとえ国内ETFだけに投資するにしても、
海外ETFだけに投資するにしても、
または国内ETF・海外ETFの両方に投資するにしても、
ETF投資のための証券会社を選ぶ重要なポイントは同じです。
- 取り扱い銘柄数
- 売買手数料
- 使いやすさ
以上の3つがETF投資のための証券会社選びで重要なポイントです。
それぞれなぜ重要なのか具体的に解説していきます。
取り扱い銘柄数
そもそも論として、投資したいETFを取り扱っていない証券会社に証券口座を開設しても無駄です。
投資したい銘柄を取り扱っていないんですから、投資しようがありません。
たとえば米国株を取り扱っていない証券会社では、日本の株式市場に上場している国内ETFに投資することはできても、米国市場に上場している海外ETFには投資できません。
ですので、できるだけ取り扱い銘柄数の多い証券会社を選ぶようにしましょう。
投資の経験を積むと、レアなETFにも投資ししたくなりますから、はじめから取り扱い銘柄数の多い証券会社を使っておくほうが良いです。
売買手数料
投資したいETFを取り扱っている証券会社を選んだとしても、その証券会社の売買手数料が高ければ、せっかくの投資資金が目減りしてしまいます。
売買手数料で投資資金が目減りしてしまうと、効率的にお金を増やせません。
なので、特に投資資金が少額なうちは、売買手数料の低い証券会社を使うほうがいいです。
たとえ手数料の差が数%であっても、長期的にみると資産形成に大きく影響しますからね。
可能な限り手数料が安い証券会社を選ぶようにしましょう。
使いやすさ
せっかく取扱銘柄が多く、しかも売買手数料が低い証券会社を選んだとしても、使いにくければ元も子もありません。
使いにくいと…結局使わなくなってしまいますからね。
毎月の積立投資が面倒になったり、資産管理がおろそかになったりします。
そうすると、最終的に投資を辞めかねません。
ですので、できるだけ使いやすい証券会社を選ぶようにしましょう。
60歳まで資産運用することを考えると、60歳でも迷わず売買できるか?資産管理できるか?という基準で使いやすさを判断するのが良いと思います。
以上、ETF投資のための証券会社選びで重要なポイント「取り扱い銘柄数」「売買手数料」「使いやすさ」の3つで証券会社をランキングすると、以下のようになります。
ETF投資におすすめの証券会社ランキング
No.1 楽天証券
- 取り扱い銘柄数:◎
- 売買手数料:○
- 使いやすさ:◎
楽天証券の海外ETF取り扱い銘柄数は、記事執筆時点で合計360銘柄。(米国ETF297銘柄/中国ETF29銘柄/シンガポールETF34銘柄)
楽天証券の売買手数料は 約定金額×0.45% です。
ただ、売買手数料の上限は20米ドルですので、約定金額×0.45%が20米ドル以上になっても、売買手数料は20米ドルのままです。
また、約定代金が2.22米ドル以下の取引の場合、売買手数料は無料になります。
上記の通り、楽天証券は海外ETFの取扱数が多く、世界中のETFを取り扱っているのでバランスが良いです。
そしてなんといっても、楽天証券は投資初心者にやさしい作りになっているのが魅力。
管理画面が画像中心で構成されているので、数字が苦手な方でも運用資産状況がわかりやすいという特徴があります。
たとえば、米国株に資産の何割を投資していて、日本株に何割を投資しているというポートフォリオの割合を円グラフで表示してくれます。
また、楽天証券は、楽天市場や楽天カードなど、楽天系サービスと連携できるので、楽天ユーザーには特におすすめです。
楽天証券と楽天系サービスを連携させると、楽天ポイントで投資信託を買えるようになったり、楽天銀行の金利を上げたもらえたりします
⇒
楽天証券
No.2 SBI証券
- 取り扱い銘柄数:○
- 売買手数料:○
- 使いやすさ:△
SBI証券の海外ETF取り扱い銘柄数は、記事執筆時点で合計303銘柄。(米国ETF268銘柄/中国ETF29銘柄/韓国ETF1銘柄/シンガポールETF5銘柄)
SBI証券の売買手数料は 約定金額×0.45% です。
ただ、売買手数料の上限は20米ドルですので、約定金額×0.45%が20米ドル以上になっても、売買手数料は20米ドルのままです。
また、約定代金が2.05米ドル以下の取引の場合、売買手数料は無料になります。
SBI証券は、楽天証券よりETFの取扱銘柄数が少ないものの、300銘柄以上に投資できますので、十分な数の銘柄を取り扱っていると言えます。
SBI証券では、楽天証券では取り扱っていない韓国ETFに投資できますので、韓国ETFに興味がある人はSBI証券に口座開設しておいてもいいかもしれません。
ただ、SBI証券の管理画面は玄人向けですので注意が必要です。
数字がメインのシンプルな管理画面なので、数字が苦手な人にとっては、毎回管理画面にログインするのが苦痛かもしれません。
エクセルみたいな画面…といえば伝わるでしょうか?
資産管理に無駄な飾り気は必要ないという人にとっては、逆に好まれるかもしれませんが、投資初心者にとっては、慣れるのに時間がかかると思います。
どちらかというと、既に投資経験がある中〜上級者向きの証券会社です。
ただ、SBI証券は記事執筆時点でETF定期買付(自動積立)ができる唯一の証券会社です。
ですので、ETFを毎月自動的に積立投資したい人は、たとえ投資初心者であってもSBI証券を利用する価値はあります。
⇒
SBI証券
No.3 マネックス証券
- 取り扱い銘柄数:○
- 売買手数料:○
- 使いやすさ:△
マネックス証券証券の海外ETF取り扱い銘柄数は、記事執筆時点で合計333銘柄。(米国ETF285銘柄/中国ETF48銘柄)
マネックス証券の売買手数料は 約定金額×0.45% です。
ただ、売買手数料の上限は20米ドルですので、約定金額×0.45%が20米ドル以上になっても、売買手数料は20米ドルのままです。
また、約定代金が1.11米ドル以下の取引の場合、売買手数料は無料になります。
マネックス証券は、SBI証券よりETFの取扱銘柄数が多いものの、米国ETFと中国ETFしか取り扱っていませんので、少しバランスが悪いですが…
海外ETFに投資する場合、結局ほぼほぼ米国市場に上場しているETFに投資することになりますので、バランスの悪さは特に問題ありません。
マネックス証券には、ゼロETFという特定のETFの売買手数料が無料になるサービスがあるので、売買手数料を安くしたい人にはおすすめです。
⇒ ゼロETF(米国ETF売買手数料実質無料プログラム)/マネックス証券
ただ、ゼロETFに楽天証券の「楽天系列サービスと連携できる」というメリットや、SBI証券の「ETF定期買付できる」というメリットを上回るような魅力があるかというと…疑問です。
ですので、個人的にはマネックス証券は、メインの証券会社ではなく、サブ証券会社として利用するのが良いと思います。
⇒
マネックス証券
楽天・SBI・マネックス証券の比較
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | |
取り扱い銘柄数(海外ETF) | 360銘柄 | 303銘柄 | 333銘柄 |
裁定取引手数料 | 0米ドル (約低代金が2.22米ドル以下の取引のみ。それ以上の場合の手数料は約定代金×0.45%) |
0米ドル (約定代金が2.05米ドル以下の取引のみ。それ以上の場合の手数料は約定代金×0.45%) |
0米ドル (約定代金が1.11米ドル以下の取引のみ。それ以上の場合の手数料は約定代金×0.45%) |
取引手数料 | 約定金額×0.45% | 約定金額×0.45% | 約定金額×0.45% |
最高取引手数料 | 20米ドル | 20米ドル | 20米ドル |
使いやすさ | ・画像中心の画面(初心者向け) ・楽天系サービスと連携可能 |
・文字中心の画面(玄人向け) ・ETF定期買付可能 |
・連携サービス少ない |
楽天証券・SBI証券・マネックス証券の比較一覧表です。
どの証券会社も一長一短ではありますが、総合的にみると楽天証券が一番良いようです。
ちなみに、国内ETFに投資する場合、上記の海外ETFの手数料体系は適用されません。
国内株式の売買手数料が国内ETFの売買手数料*1になります。
*1:ETFは個別株と同じ扱いなので、個別株の売買手数料がETFの売買手数料になります。
楽天・SBI・マネックス証券の国内ETF売買手数料比較
楽天証券・SBI証券・マネックス証券の国内ETF売買手数料(全て税抜)は以下のとおりです。
楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
プラン名 | 超割コース | 超割コース(大口優遇) | スタンダードプラン | アクティブプラン | パソコンから注文 | スマホアプリから注文 |
5万円まで | 50円 | 0円 | 50円 | 0円 | 100円 | 100円 |
10万円まで | 90円 | 0円 | 90円 | 0円 | 100円 | 100円 |
20万円まで | 105円 | 100円 | 105円 | 191円 | 180円 | 180円 |
30万円まで | 250円 | 238円 | 250円 | 286円 | 250円 | 250円 |
40万円まで | 250円 | 238円 | 250円 | 429円 | 350円 | 350円 |
50万円まで | 250円 | 238円 | 250円 | 429円 | 450円 | 約定金額の0.1% ※50万円超の場合は、約定金額の0.1% |
100万円まで | 487円 | 426円 | 487円 | 762円 ※100万円以降は100万円増加ごとに400円づつ増加 | ・1000円(成行注文) ・1500円(指値注文) ※100万円超の場合は、約定金額の0.1% | - |
150万円まで | 582円 | 509円 | 582円 | - | - | - |
3000万円まで | 921円 | 806円 | 921円 | - | - | - |
3000万円超 | 973円 | 851円 | 973円 | - | - | - |
楽天証券とSBI証券はほぼ同じ手数料ですが、楽天証券の方が若干安めです。マネックス証券は他の2社よりも手数料が高いです。
以上が、ETF投資のための証券会社選びで重要な3つのポイント…
- 取り扱い銘柄数
- 使いやすさ
- 売買手数料(国内・海外ETF)
でランキングした証券会社TOP3の紹介になります。
この3社のいずれかの証券会社を使えば、他の証券会社を使うよりも便利に、そして効率的に資産を増やしていけます。
おそらく、ここまで読み進めて頂いた方であれば、どの証券会社が一番良いのか答えは出ているでしょう。
どの証券会社が一番おすすめ?
投資初心者は楽天証券
ETFの取り扱い銘柄数が最も多く、しかも手数料が最安で、画像中心のわかりやすい管理画面で資産管理できます。
投資初心者の方は、楽天証券を選んでおけば間違いないでしょう。
あえて楽天証券以外の証券会社を選ぶ理由がないといっても過言ではありません。
⇒
楽天証券
投資中〜上級者はSBI証券
テキスト中心のシンプルな管理画面のほうが使いやすいと感じるかもしれません。
⇒
SBI証券
ただ、SBI証券は、楽天証券のように楽天系列のサービスと連携させることは出来ませんのでご注意を。
楽天市場や楽天カードのユーザーであれば、総合的にみて楽天証券を使うほうが良いとは思います。
ウィズダムツリーのETFに投資するならマネックス証券
⇒
マネックス証券
ただ、ゼロETFの対象銘柄はウィズダムツリーのETFが中心ですし、ウィズダムツリー以外のETFに投資する場合は手数料がかかります。
個人的には、楽天証券もしくはSBI証券を差し置いてまで、マネックス証券を使う理由はないと思います。
楽天証券かSBI証券に口座を開設している人が、サブ口座として利用するのがマネックス証券を利用するのはありだとは思いますが…
投資初心者がいきなりマネックス証券で資産運用を始めるのはいかがなものかと。
もしどうしてもマネックス証券を使いたいというのであれば止めはしませんが、試しに楽天証券かSBI証券を使ってからでも遅くはないと思います。
ETFにおすすめの証券会社ではなく、投資信託におすすめの証券会社については、こちらの記事で紹介しています。
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