インデックス投資家のみなさん、リバランスしてますか?
基本的にインデックス投資はほったらかしでOK。何もしなくても大丈夫…とはいえ、100%ほったらかしではいけません。
半年〜年に1回程度はポートフォリオのリバランスをする必要があります。でないと、ポートフォリオが偏ってしまいますからね。
日本株の割合が多くなりすぎたり、新興国株の割合が多くなりすぎたりすると、求めていないリスクを負うことになります。
多すぎる銘柄を売って、減った銘柄を買い直す。もしくはノーセルリバランスで調整する。なんでもいいです。
要は『リバランスしましょう』ということです。
リバランスは少し面倒かもしれませんが、長期的にパフォーマンスに大きな影響を与えますので、やっておくほうが良いです。
さて、そのリバランスですが、いつ行えばいいのでしょうか?
リバランスに最適なタイミングはいつなのでしょうか?
上げ相場のとき?
それとも下げ相場の時?
リバランスのタイミング
- 上げ相場でリバランス→下げ相場に転換
- 上げ相場でリバランス→上げ相場継続
- 下げ相場でリバランス→上げ相場に転換
- 下げ相場にリバランス→下げ相場継続
上げ相場か下げ相場か、どちらでリバランスするにせよ、その後相場が上がるか下がるかによって上記の4つの状況が考えられます。
以下、それぞれのメリットデメリットを考えてみます。
上げ相場でリバランス→下げ相場に転換
上げ相場時は利益が出ているでしょうし、このタイミングでリバランスすれば利確してポートフォリオを最適な配分に調整できます。
リバランス後に下げ相場になったとしても、偏っていたポートフォリオが調整されていますから、リバランスする前よりリスクは減っているはずです。
リバランスした後に下げ相場になるとしても、リバランスしておくほうが良いと言えます。
上げ相場でリバランス→上げ相場継続
上げ相場でリバランスし、その後上げ相場が継続する場合は考えるまでもないですね。
利確してリバランスし、リスクを減らしたポートフォリオで上げ相場の波に乗っていけるわけですから、良いに決まってます。
「リバランス前の偏ったポートフォリオの方が稼げたのに!」
と考えるのは間違っています。なぜならリバランスした後、相場が上がるか下がるかはわからないからです。
上げ相場が続けば、偏ったままのポートフォリオの方がリバランスしたポートフォリオより稼げたかもしれません。
しかし、下げ相場に転換すれば「リバランスしておけばよかった…」となるでしょう。
下げ相場でリバランス→上げ相場に転換
下げ相場時は今まで稼いできた利益が目減りしているでしょう。もしかすると、含み益すらなくなって損失が出ているかもしれません。
このタイミングでリバランスすると、損失を確定してポートフォリオを調整することになります。
その後、リバランスしたポートフォリオで上げ相場の波にのっていくことになります。
リバランスしたポートフォリオで上げ相場をむかえるのは問題ありませんが、損失を確定してリバランスしなくてはならないのは…ちょっと残念ですね。
とはいえ、リバランスしないままだと下げ相場が続いたときに悲惨です。
最適なタイミングとは言えませんが、リバランスしておくほうが良いでしょう。
下げ相場にリバランス→下げ相場継続
下げ相場でリバランスし、さらに下げ相場が続いた場合はどうでしょうか?
これは当然、リバランスしておいて正解ですね。
リバランスしない偏ったままのポートフォリオだと、下げ相場で加速度的に損失が拡大していく可能性がありますので。
まとめ
- リバランスに最適なタイミングは「上げ相場」
- 下げ相場でリバランスするのは…最適なタイミングではない。しかし、リバランスしないと損失拡大の恐れあり
リバランスに最適なタイミングは「上げ相場」です。リバランスした後、上げ相場になるにせよ下げ相場になるにせよ、上げ相場でのリバランスは最適といえます。
一方、下げ相場でのリバランスは最適とは言えません。損切り(損失を確定)しなくてはならないので。
しかし、損切りを嫌ってリバランスしないままだと、さらに損失が拡大していく可能性があります。ですので、下げ相場であってもリバランスしないよりする方が良いといえます。
要するに「リバランスしなくてはいけない状態」は「リスクを負いすぎている状態」なので、上げ相場であろうが下げ相場であろうがリバランスした方がいいということですね。
下げ相場で損切りしてリバランスするのは、精神的に非常に困難な作業です。しかし、さらに下げ相場が続く可能性もあることを考えると…、やるべきなんでしょうね。
上げ相場時にリバランスしていなかった自分の責任です。致し方ありません。
まぁ、一度も間違えずに投資し続けることなんて不可能ですからね。損切りは勉強代として受け入れましょう。
次おなじ失敗をしないようにリバランスしていきましょう。