楽天証券とSBI証券には、投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえるサービスがあります。
どちらのポイント還元サービスも還元率は低い(0.X%〜0.0X%)のですが、保有残高が大きくなってくると0.数%のポイント還元率でも馬鹿にできません。
楽天証券かSBI証券か、どちらのポイントサービスがお得か比較してみましたので、参考にしてみてください。
目次
SBIの「投信マイレージサービス」のポイント還元率
SBI証券には、投資信託の保有残高に応じて毎月ポイントが貰える「投信マイレージサービス」というサービスがあります。
原則として、どの銘柄の投資信託を保有していてもポイント還元されます。しかし、特定の投資信託(指定銘柄)のみポイント還元率が違います。
また、保有残高によってもポイント還元率が変わります。(1000万円以下と1000万円以上)
それぞれの条件をまとめると、以下のようになります。
保有残高1000万円未満 | 保有残高1000万円以上 | |
---|---|---|
指定銘柄 | 0.2% | 0.1% |
指定銘柄以外 | 0.05% (保有残高に関係なく一律0.05%) | 0.05% (保有残高に関係なく一律0.05%) |
指定銘柄(0.1〜0.2%ポイント還元)と指定銘柄以外(0.05%ポイント還元)の投資信託は、以下のとおりです。
■ポイント還元一律0.05%の投資信託
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式インデックス
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
・三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内債券インデックス
・One-たわらノーロード バランス(8資産均等型)
・One-たわらノーロード NYダウ
・One-たわらノーロード TOPIX
・One-たわらノーロード 日経225
・One-たわらノーロード 先進国株式
・One-たわらノーロード 国内債券
・One-たわらノーロード 先進国債券
・One-たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>
・One-たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>
・SBI-EXE-i 先進国株式ファンド
・SBI-EXE-i 新興国株式ファンド
・SBI-EXE-i 先進国債券ファンド
・SBI-EXE-i グローバル中小型株式ファンド
・SBI-EXE-i グローバルREITファンド
・SBIボンド-SBI-PIMCOジャパン・ベターインカム・ファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド
・ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド
・三井住友-三井住友・DC日本株式インデックスファンドS
・三井住友-三井住友・DC全海外株式インデックスファンド
・三井住友-三井住友・日本債券インデックスファンド
・三井住友-三井住友・DC外国債券インデックスファンド
・三井住友-三井住友・DC日本リートインデックスファンド
・三井住友-三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)
・三井住友-三井住友・DC年金バランス50(標準型)
・三井住友-三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)
・三井住友-三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)
・三井住友TAM-日経225インデックスe
・大和-iFree 8資産バランス
・大和-iFree 日経225インデックス
・大和-iFree TOPIXインデックス
・大和-iFree JPX日経400インデックス
・大和-iFree 外国株式インデックス
・大和-iFree NYダウ・インデックス
・大和-iFree 日本債券インデックス
・大和-iFree 外国債券インデックス
・大和-iFree 新興国債券インデックス
・大和住銀-ひとくふう日本株式ファンド
・大和住銀-ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)
・明治安田-ノーロード明治安田日本株式アクティブ
・明治安田-ノーロード明治安田社債アクティブ
・明治安田-ノーロード明治安田J-REITアクティブ
(全52本)
■ポイント還元率0.1%の投資信託(※マイレージ対象銘柄の月間平均保有額が1,000万円以上の場合は、0.2%)
・上記を除く国内公募株式投資信託
■投信マイレージの対象外のもの
・MMF、中国F、MRF
・外貨建MMF
・ETF、REIT
・外国籍投資信託
・その他当社が定めた銘柄
指定銘柄をみるに、手数料の安いインデックスファンドのポイント還元率は0.05%のようですね。
楽天証券の「ハッピープログラム」のポイント還元率
楽天証券には、投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえるサービスが2つあります。「資産形成ポイント」と「ハッピープログラム」です。
資産形成ポイントは月1000ポイント以上はもらえません。いくら投資信託の保有残高が多くても月1000ポイントが上限です。ハッピープログラムには上限がありません。保有残高が多ければ多いほど、もらえるポイントも多くなります。
あえて資産形成ポイントを選ぶ必要はありません。ハッピープログラムの方がお得ですので。なので、ハッピープログラムを利用するものとして話をすすめます。
ハッピープログラムは、投資信託の保有残高10万円ごとに毎月4ポイントもらえます。年率0.048%です。(4ポイント ÷ 10万円 ✕ 12ヶ月 ✕ 100 = 0.048%)
楽天証券のハッピープログラムの場合、銘柄ごとにポイント率が違うということはありません。どの投資信託を持っていても保有残高の0.048%分ポイントがもらえます。ただ、保有残高10万円以上からです。10万円未満だとポイントはもらえません。
楽天証券とSBI証券の投資信託ポイント還元比較(1000万円〜1億円保有していた場合)
投資信託で長期投資をする方の多くは、手数料の安いインデックスファンドを選ぶことになると思います。
手数料の高いアクティブファンドを選んだところで、損するだけですので。
参考:投資信託の運用方針の違い(インデックスファンド・アクティブファンドの違い)
とすると、SBI証券のポイント還元率は0.05%と考えて良さそうです。ほとんどの低コストなインデックスファンドは、0.05%ポイント還元の対象銘柄になっていますので。
楽天証券とSBI証券のポイント比較の結論は、以下のようになります。
- 楽天証券のポイント還元率 → 0.048%
- SBI証券のポイント還元率 → 0.05%
例えば投資信託の保有残高が、1000万円〜1億円あった場合、貰えるポイントは以下のようになります。
1000万円 | 3000万円 (老後資産の目安) | 5000万円 | 7000万円 | 1億円 | |
---|---|---|---|---|---|
楽天証券 | 4800pt | 1万4400pt | 2万4000pt | 3万3600pt | 4万8000pt |
SBI証券 | 5000pt | 1万5000pt | 2万5000pt | 3万5000pt | 5万pt |
両者のポイントの差は微々たるものです。たとえ投資信託を1億円持っていたとしても2000円の差です。
ですので、ポイント目当てに楽天証券かSBI証券かどちらにするか悩むよりは、使いやすい証券会社を選ぶほうがいいでしょう。
ちなみに、楽天証券のポイントもSBI証券のポイントも、1ポイント=1円として利用可能です。
結局どちらがお得?
わずかな差ですが、SBI証券のほうがお得です。
ただ、繰り返しになりますが、微々たるポイント還元率の差を気にするよりも、使いやすさを重視したほうが良いと思います。使いにくい証券会社だと、わずらわしくなって長期的に資産運用できませんので。
⇒
SBI証券