投資信託には、「ファンド・オブ・ファンズ」と「ファミリーファンド」と呼ばれる運用方式の違いがあります。
ファンド・オブ・ファンズは、ファンドに投資するファンド(投資信託)。名称そのままですね。
ファミリーファンドは、別々のファンドを1つにまとめて運用するファンドです。
それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
ファンド・オブ・ファンズのメリット・デメリット
ファンド・オブ・ファンズは、複数の投資信託を1つにまとめた投資信託です。
普通の投資信託は、ソニーや任天堂やホンダ等々の「さまざまな"株式"が1つにまとめられたパッケージ商品」です。
しかし、ファンド・オブ・ファンズの場合、◯◯投資信託や△△投資信託や■■投資信託などなど、『さまざまな"投資信託"が1つにまとめられたパッケージ商品』なわけです。
この運用方式のメリットは、リスク分散効果が高くなるということです。リスク分散効果の高い投資信託を複数買っているわけですから、これは当然ですね。
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一方、デメリットは手数料が高くなるということです。
ファンド・オブ・ファンズに含まれているそれぞれの投資信託に手数料を払わなくてはなりませんから、手数料の2度払い状態になるわけです。
ファミリーファンドのメリット・デメリット
ファミリーファンドとは、別々に販売されている投資信託(ベビーファンド)のお金をまとめて、1つの投資信託(マザーファンド)で運用する投資信託のことです。
この運用方式のメリットは、手数料が安くなることです。
それぞれのベビーファンドで集めたお金をまとめて運用しますので、運用資産額が大きくなり、効率よく運用できるようになります。
デメリットは特にありません。
まとめ
- ファンド・オブ・ファンズは、複数の投資信託に投資する投資信託
(リスク分散効果は高まるが、手数料が高くなる) - ファミリーファンドは、複数の投資信託のお金をまとめて運用する
(運用効率が高くなるので、手数料が安くなる)
個人的に、ファミリーファンドを差し置いて、ファンド・オブ・ファンズを購入するメリットはないと思います。
ファンド・オブ・ファンズは確かにリスク分散効果は高まります。しかし、リスク分散しすぎるとリターンも低くなります。
しかも、ファンド・オブ・ファンズは手数料が高いので、その分さらにリターンは低くなります。
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