投資信託の分配金には「普通分配金」と「特別分配金」の2種類の分配金があります。
普通分配金は運用益(運用して得られた利息・配当収入や値上がり益)から支払われます。
一方、特別分配金は元本(運用純資産)を切り崩して支払われます。十分な運用益が出ていないのにもかかわらず分配金を出す約束している投資信託の場合、元本を切り崩して無理矢理に分配金を出すわけです。
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投資信託の「普通分配金」と「特別分配金」の違いとは?
リタイア後は投資信託の分配金で生活したいと考えている人は、少なくないでしょう。 しかし!投資信託の分配金には注意しなくてはいけません。 というのも、分配金には投資元本を切り崩して投資家にお金を分配する ...
特別分配金を出してしまうと、運用純資産が減っていくので効率的にお金が増えていきません。
『えー…、特別分配金は出さなくていいから、普通分配金だけ出してよ!』って思いませんか?
そんなあなたには、ETFがおすすめです。
ETFの分配金は普通分配金だけですので。投資信託と違って、「特別分配金」は出しません。
ETFの分配金は普通分配金
実は、ETFの分配金は「普通分配金」だけなんです。
運用益が出なかった場合は、何も支払われません。分配金なしです。
無理矢理に運用純資産を切り崩して「特別分配金」を出すことはありません。
これは、どんなETFでもそうです。ETFは、そういう仕組み、そういうルールで作れた投資商品なんです。
なので、「分配金が目当てだけど投資元本が切り崩されるのは嫌だ!」という人は、投資信託ではなくETFに投資してみるのもいいと思います。
分配金目当ての方におすすめの高配当ETF
配当利回りの高い株式をひとまとめにした高配当ETFは、分配金利回りが高いです。分配金目当てで投資する方におすすめです。
例えば…
- 【DEW】ウィズダムツリー世界株高配当ファンド
- 【DEM】ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド
- 【DHS】ウィズダムツリー米国株高配当ファンド
- 【VYM】バンガード米国高配当ETF
- 【HDV】iシェアーズ・コア米国高配当株ETF
- 【1478】iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF
上記の高配当ETFは実績があり、手数料も安いので人気があります。高配当ETFはこの他にもいろいろありますので、興味がある方は調べてみるのも良いと思います。
もし、米国の高配当ETFを探しているのであれば「VYM」か「HDV」を選んでおけばまず間違いないでしょう。
新興国ETFは手数料が高い傾向にありますので注意して下さい。
マネックス証券なら、一部のETF購入時手数料が無料になるので、手数料が気になる方にはおすすめです。
例えば、上記で紹介している「DEW」「DEM」「DHS」はマネックス証券で無料で購入できます。
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なぜ「マネックス証券」が米国株投資におすすめの証券会社なのか?
アメリカは先進国で数少ない人口増加国です。 経済指標(NYダウやS&P500など)は右肩上がりに上昇していますし、GDPも伸びています。 ブラックマンデーもリーマンショックもなんのその。大恐慌が起こっ ...
おわりに
ETFの分配金は普通分配金です。特別分配金は出しません。
分配金は欲しいけど投資元本は減らしたくない!という人には、投資信託よりETFをおすすめします。