投資信託は「複数の株式等を1つにまとめたパッケージ商品」です。
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投資信託とは?(投資信託の仕組み・株式投資との違い)
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ですので、投資信託は、その投資信託が投資している会社の背負っているリスクを間接的に負うことになります。
投資信託がいくらリスク分散しているからといって、完全にリスクがゼロになるわけではありません。リスクは存在します。
自分が保有している投資信託にどういうリスクがあるのか知っておきましょう。大まかに言って、投資信託のリスクは以下の7つです。
目次
投資信託の日常的な3つのリスク
価格変動リスク
株価は株式を買いたい人と売りたい人の需要と供給のバランスによって変わります。また、景気がよくて会社が順調に成長していていると株価は上がりますし、逆だと下がります。
投資信託は複数の株式を1つにまとめたパッケージ商品ですので、このような株価が変動する要因が、間接的に投資信託の基準価額が変動する要因(価格変動リスク)になります。
金利変動リスク
債券に投資している投資信託は、金利変動リスクを負っています。
一般的に、債券の価格は、金利が上がると下がり、金利が下がると上がるという特徴があります。ですので、債券に投資している投資信託も間接的に金利の影響を受けることになります。
為替変動リスク
海外の株式や債券等に投資している投資信託は、投資先の国の通貨で、その国の株式や債券等に投資をしています。ですので、為替差に影響を受けます。
たとえば、1ドル100円のときに海外のA会社の株式を100ドル(10000円分)買ったとします。その後、1ドル50円になればA会社100ドル分の株式の価値は5000円になってしまいます。
投資信託の突発的な4つのリスク
信用リスク
信用リスクとは、株価が急落したり、債券の利子や元本を返してもらえなくなるリスクのことです。
たとえば、株式や債券を発行する会社の経営状態が悪化して、株価が急落する。または、債券の利子が払えなくなったり、元本を返せなくなるといったことです。
カントリーリスク
カントリーリスクとは、投資先の国の政治や環境などによるリスクです。
たとえば、関東大震災のような天災の被害にあう可能性、またはテロが起こる可能性といったことが、カントリーリスクになります。
流動性リスク
流動性リスクとは、市場での取引量によるリスクのことです。
いくら低コストで魅力的な投資信託が販売されたとしても、流通量が少なければ希望した価格で変えなかったり、逆に売れなかったりする可能性があります。
派生商品リスク
オプション取引や先物取引など、リスクの高い派生商品(デリバティブ商品)に投資している投資信託は、派生商品リスクを負っているといえます。
上手く予想が当たれば、大きく儲けられる可能性もあります。しかし、逆だと悲惨な結果になります。
まとめ
- 価格変動リスク
- 金利変動リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- カントリーリスク
- 派生商品リスク
以上7つが、投資信託の基準価額が変動する代表的なリスクになります。
すべて覚える必要はありませんが、「投資信託≠リスクゼロ」ということだけは覚えておきましょう。
ちなみに、ETFのリスクは「ETFのリスクとは?」の記事で紹介していますので、ETF投資に興味のある方は参考にしてみてください。
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