資産運用

なぜ国債の金利が長期金利の基準になるのか?国債と長期金利の関係について

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Waving the flag

金利と株価の関係」に引き続き、今回は国債金利関係についてまとめておこうと思います。

国債の金利は、銀行が私たちに貸し出す長期金利(1年以上貸し出すときの金利)の基準になるといわれています。

でも…、なぜ国債の金利が長期金利の基準になるかって、わかります?

私、これも金利と株価の関係と同じく、何となく「そういうもんだ!」と覚えていたんですね。あまり良くはわかっていませんでした。もちろん、ネットや書籍で調べてみたんですが、専門用語が「知ってる前提」でたくさん使われているのでなかなかついていけません。

資産運用 初心者のための分かりやすい情報源ってあまりないんですよね…。

ということで、国債と長期金利の関係について出来るだけわかりやすくまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

そもそも国債とは?

そもそも「国債」ってなに?ってところから始めましょう。

国債とは国の借金証書のことです。この借金証書(国債)にはいくつか種類があります。例えば、10年間もっていれば毎年1%の利息をもらえる上に、10年後には投資元本まるまる戻ってくるような国債もありますし、5年バージョンのものもあります。固定金利ではなく、市場の金利に連動して金利が変わる変動金利バージョンのものもあります。

国はこの国債を発行して売ることで、市場のお金の量を操作したり、資金繰りのためにお金を集めたりするわけです。

なんせ、国債は発行母体が「日本国」ですからほぼリスクなし。かなり安全な金融商品といえます。

ですので、株式市場が低迷していたり、乱高下していたりすると、あえてリスクをとって株式を買うより国債を買って確実に利益を出そうという人が増えます。

これが株価の調子が悪いと、国債が人気が出るという理由の1つです。

国債が長期金利の基準(指標)になる理由

さて、ここからが問題です。よく「国債は長期金利の基準になる」といわれます。

なぜ?ってことですよね。これは、超単純。「銀行が確実に儲けたい」から。

どういうことか解説しますね。たとえば、毎年1%の金利をもらえる10年ものの国債があったとします。仮に「10年国債」とします。銀行がこの10年国債を1000万円分買えば、10年後にはほぼ確実に1000万円戻ってくる上に、10年間毎年1%の利息をもらえるわけです。

でも、銀行はもっと儲けたい。儲けるためにはどうすればいいか?

リスクをとって企業や個人にお金を貸すわけです。企業や個人が破産するリスクは、当然 国より大きいですからね。そのリスク分金利を上げてお金を貸し出します。

例えば、私が「株式会社 資産紳士」の社長で、銀行に事業資金1000万円を借りに行ったとします。金利1%で貸してくれると思いますか?先ほどの10年国債を買えば、ほぼノーリスクで1%の利息が受け取れるのに、リスクを取って貸した1000万円の金利が国債と同じ1%の金利ではわりに合わないでしょう?

ですので、国債の金利を基準に+αの金利を加えて貸し出すわけです。これが、国債の金利が長期金利の基準になると言われる理由です。

ちなみに、逆はありえないのはわかりますよね?

国債の金利が1%なのに、0.5%(1%より低い金利)で貸し出すと銀行は損してしまいますからね。それなら国債を買っておいたほうが儲かります。あえて損する運用をするなんて意味不明ですからね。

国債の金利ではなく「流通利回り」が長期金利の基準になる

正確に言うと、長期金利の基準になるのは国債の金利ではなく、「市場に流通する国債の利回り」です。

国債は、株式と同じように市場で売り買いされています。ですので、価格が変動します。

例えば、5年前に発行された満期10年で毎年1%の利息がもらえる「10年国債」があったとします。この10年国債の価格は1万円とします。

5年後に満期10年で毎年2%の利息がもらえる国債「新10年国債」が発行されたとします。この新10年国債の価格も1万円とします。

「10年国債」と「新10年国債」は市場に売り出されていますから、誰でも買えます。当然、同じ1万円ならより確実に儲かる方の新10年国債が買われます。ですので、1万円より高い価格が付く可能性があります。そうすると、新10年国債の利回りはちょっと低くなるわけです。

一方、「10年国債」の方は買われません。ですので、1万円より低い価格で売り出されます。そうすると、10年国債の利回りは少し高くなるわけです。

このように、国債の利回りは日々変動します。

長期金利は国債の金利ではなく、この「市場に流通する国債の利回り」が基準になっています。通常は、新しく発行された10年ものの国債の利回り(直近の新発10年国債の利回り)が長期金利の基準になっているといわれています。

まとめ

  • 国債とは国の借金証明書
  • 国債の発行母体は国なので、ほぼノーリスクの金融商品といえる
  • 新規に発行された10年ものの国債の流通利回りが、長期金利の基準になる

金利が安くなるとお金を借りやすくなります。例えば、お金を借りやすくなるとサラリーマンが借金して不動産投資しやすくなりますよね?企業もお金を借りて工場建てたりしやすくなります。

ですので、金利が低くなると不動産業界に好影響があるといわれています。投資信託だけでなく、不動産投資信託のREITを買う人も金利は要チェックです。

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